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現在ホールにおいてある機種は様々ですが、それを作っているメーカーはどんなメーカーが多いのでしょうか。メーカでヒットした機種が一つでもあれば、増産をかけ会社としては利益が出ますが、今のメイン機種と照らし合わせてどうでしょうか。
まずは現行のスロットーメーカーを見ていきましょう。(実際に稼働していると言えるだろうというメーカーを選びました。)
・OLIMPIA ※パチンコメーカー平和の子会社
・OIZUMI(パチスロ1000ちゃん,OVER-SLOT AINZ OOAL GOWN絶対支配者光臨)
・ELECO(まどかA,デビルマン,ギルティクラウン)
・Enterrise(ロックマン アビリティ~史上最大の試練~,バイオハザード リベレーションズ)
・EXCITE(らんま1/2,烈火の炎,花の慶次~天を穿つ戦槍~)
・北電子
・KYORAKU(AKB48勝利の女神,仮面ライダーBLACK)
・銀座(DISC UP,うる星やつら3)※Sammyの子会社
・KPE
・Sammy
・Spiky(天元突破グレンラガン極,超GANTZ,ブラックラグーン2)
・TAIYO ELEC(蒼き鋼のアルペジオ ‐ARS NOVA‐ Mental Model ver. BLOOD+ 二人の女王)
・DAIICHI/D-light(パチスロ おそ松くん,戦国美少女 織田信奈の野望)
・DAXEL(ウィッチクラフトワークス,結城友奈は勇者である)/
・大都技研
・七匠(マッハGoGoGo(2018) ,ロード オブ ヴァーミリオン)
・NET
・PIONEER
・Bisty
・藤商事
・MACY(魔法少女まどか☆マギカ初代,2,ファミリースタジアム,パックマン)
・山佐
何の機種を作っているのか分からないやつは( )で機種入れときました。現在の勝ち組のスロットメーカーはどこなのかを探っていきましょう。ただ勝ち組といっても本体の規模を指すのか、売上高を指すのか、営業利益を指すのか、指標によっても異なる(またパチンコも入れるのか)ので、ここでは実際に稼働しているスロットを中心に現場目線で見ていくということを主眼に充てます。
実際のホールを見てみれば一目瞭然です。ここでは例に楽園大宮店のデータ。(2020年4月)
これは地域差があります。例えば名古屋や沖縄などはハナハナの設置店が多くなりますが、あくまで本土のざっくりとしたデータです。機種もジャグラー、ハナハナ、番長シリーズ、ジャグラーシリーズ、北斗シリーズ、バジリスク絆シリーズなどになりますね。となるとおのずと見えてくると思います。
>>【2020年最新】家スロ人気売れ筋機種総合トップ5に戻る
1位 ユニバーサルエンターテイメント
ユニバーサルエンターテイメントの2020年12月決算の売上高は1750億円。純利益は260億円となっています。
現在のパチスロメーカーの中では群を抜いてヒット機種も多く、ホールに設置してある台の殆どを占めます。子会社も多く、ミズホ、エレコ、ユニバーサルブロス、メーシー、アクロスと子会社ごとにリリースされているものも違いますが、アクロス、メーシーとユニバーサルブロスが出す台はその中でも群を抜いています。
アクロスと言えば、「HANABI」を復刻して大ヒットを生み出し、他にも復刻とする機種も多くありますね。
また「沖ドキ!」も作った会社でもあります。メーシーはご存知「魔法少女まどか☆マギカ」を生み出し、ユニバーサルブロスはミリオンゴッド凱旋を生み出した会社です。
そして空前絶後の大ヒット機種である「バジリスクシリーズ」もユニバーサルです。中々ヒット機種を作れないのは規制の面が大きいですが、その規制の中でもユニバーサルだけが戦えているという状況になっています。圧倒的勝ち組と呼べるメーカーでしょう。
2位 大都技研
パチスロという目線でしっかり製品を作っているのは唯一と言っても良いかもしれませんね。純利益は80億と6号機が堅調でありまだまだ期待できるメーカーです。
それも他のコンテンツに頼らず、独自のコンテンツを生み出してそれでヒット機種を生み出してきたという歴史があるからですね。ただその大都も番長シリーズや秘宝伝シリーズ、シェイクシリーズに頼らざるを得なくなってしまっているのも悲しい現状です。
しかし5号機後半に移り、ゲーム性に重きを置いていた大都技研が少し復活してきたように感じます。「政宗2」や「盗忍!剛衛門」などはシステムとしては悪くないですし、政宗2は家スロの中古しても優秀な機種で人気のある機種です。
また大都技研も他メーカーと同じく、Aタイプに少しずつ方向性をシフトしているように感じます。2017年ではシェイクのノーマルタイプが出ましたし、番長のAタイプもリリースされました。2019年には、6号機初めての機種となる「HEY!鏡」をリリース。
そしてその後、「Re:ゼロから始める異世界生活」が超絶大ヒット機種となり2019年を牽引する役割となり、SATを搭載し純増8.0枚という昔のATを彷彿させる出玉の力を見せつけました。ただその最大のデメリットの一つに6号機の規制で、有利区間リセット後200Gまでは一切CZ抽選をしないということとなり、通常時が非常にだるくなってしまい、ユーザーも後半これに耐え切れなくなり、人気を落としました。
ただ2020年にはサラリーマン番長の正当後継機「サラリーマン番長2」がリリースされ、大都再びの時代となるか!という現状です。
3位 サミー(SAMMY)
昔はアルゼとサミーの二大巨頭と呼ばれた時代が懐かしいぐらいヒット機種がなくなりました。現在では北斗というコンテンツだけで保っている状況ですが、最近では「偽物語Aタイプ」や「ツインエンジェルBREAK」が家スロ市場では高騰しており、元々の作りは悪くないというのが分かるかもしれません。
ただ唯一の光は、サミーの子会社である銀座の「ディスクアップ」が超絶大ヒットを飛ばしました。
北斗シリーズは、毎回かなり力を入れているのが分かります。
世紀末救世主伝説 では、原点回帰で演出量を極力抑えた仕様で4号機の北斗の拳に近づけ、転生の章ではあべしシステムという通常のゲーム数とは異なる概念を作り、北斗の拳 強敵では新基準機の中でも初当たりこそ重いが、3枚ベースのATを保ちました。最近の北斗シリーズの中では、この「北斗の拳 転生の章」が家スロの中では最も人気です。
またその後にリリースされた「新伝説創造」では、北斗シリーズスピンオフの「蒼天の拳2 」のように、ATを何度も入れることで続くAT(いわゆる当たりのAT)を実現しました。ただ純増がやはりネックであり、中々入らないのに純増が少ないというのがユーザーにとって受け入れづらいものになってしまいました。(管理人は良い台だとおもうのですが…)
2019年には「北斗の拳 天昇」がリリースされましたが、基本システムがリゼロでザ・6号機という仕様であり、しかもゲーム性の要であるバトルシステムを排除したことから、(一応演出的にはやっている)ユーザーに評価されることはありませんでした。
最後にサミーのAタイプはかなりクオリティーが高く、前はユニバーサルのようなAタイププロジェクトをやっていたのですが、殆どリリースがされなくなりました。ただ現行では家スロ界では「A-slot 偽物語」が超絶のヒット作で現在では(2020年4月)売り切れになっています。見つけたら是非この機会にゲットしてください。
こちらの販社の検索窓で検索すると楽です。
4位 オリンピア(平和)
オリンピアも大分寂しい感じになってしまいました。アタックビジョンという新しい筐体に代わりましたが、一般的に受け入れられているのは、黄門ちゃまシリーズや戦国乙女のような旧タイプの機種です。ただ現在の家スロでは「ガールズ&パンツァー」がヒットとなっていますね。6号機にもガルパンの後継機がありますが、5号機の方が人気のようです。
筐体のようにいきなりガラっと変えてきてくれるオリンピアはまだまだ期待できるメーカではあります。また2018年にホール参戦となった「不二子」では、Aタイプ+となっており、枚数変動型となっており、同時期に出された押忍!番長のAタイプよりも認知度は高まりました。
2019年にオリンピアが放ってきたのは中々に鮮烈なものがありました。それは「青鬼」です。
>>青鬼の現在の相場はこちら
設定1だと約75%でフル完走(2400枚)獲得可能という尖りまくったスペック。しかしこの尖りまくったスペックのデメリットはやはり通常時問題。この青鬼はこの通常時を完全に捨てて、むしろ天井でしかCZが当たらない(設定1)ようにしました。いや男らしいといえば男らしい機種です。
こういう挑戦型のスペックというのは中々出てこないので、オリンピアはまだまだやれるということを感じましたね。
5位 北電子
ある意味で最も勝ち組なのはこのメーカーかもしれません。
北電子はハナハナを生産し続けるパイオニアと同じようにジャグラーの同一シリーズのみで体制を整えているメーカーです。ジャグラーのみでの営業利益は100億越え。とんでもない数値です。※パイオニアは赤字
ある意味のもは機種というより、ジャンルを確立したと言っても良いかもしれませんね。Aタイプではキングオブキングであり、シンプルイズベストを体現しているメーカーです。
実際にはマイジャグラーのような光る位置を代えたりしていたり、若干の微修正や微調整で毎回リリースしていますが、どれもヒットしており、基本的なゲーム性を崩すことなく作っているのは流石だなと感じますね。ですが6号機規定により枚数が200枚程度にまで落とされることになるので、この規定をどう乗り越えるかが今後のKITACのカギになるでしょう。
2020年にジャグラーの6号機のスペックが公表され、ついに6号機デビューします。
ジャグラー王国の牙城が揺るぎようとしているのも事実ですが、沖縄である程度の占有しているパイオニアと同じく今後の方向性の舵取りが重要になりそうです。
ちなみに2018年には「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか」などのボーナス+RT機種をリリースしており、これからKITACの方向性を匂わせる形となりました。この機種は家スロ界でもヒット作品と呼べる機種だと思います。
北電子らしい丁寧な仕上がりの機種で打ち込めば打ち込むほどに面白い機種だと言えます。
>>【ダンまち】ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかの現在の相場はこちら
まとめ
いかがだったでしょうか。
現在勝ち組メーカーと呼べるものは、私の勝手な私見でホールでどれだけ占有されているか、どれだけの多機種で構成されているかを中心に見ていきました。実際には営業黒字を出している北電子やパチンコ業界を入れてしまうとSANKYOが入ったりとしてしまうので、このランキングはあくまで上記の現場目線での将来性という話です。
ヒット機種が出ないのは正直規制の面もあるのですが、そもそもの遊戯人口が減っているというのも要因の一つです。また情報もネットですぐに拡散され、勝ち組人口が異常に増えてしまい、勝ち組負け組の均衡が崩れてしまい、ホールの設定状況が急激に悪くなったというのもあります。
10年前は皆勝つという概念は分かっていたにせよ、スロット自体が面白いというのもあり、具体的な手順で勝とうとはしなかったんですね。設定というのはホールの匙加減であり、私たちがどうこう出来るものでもないので、ホールが自分の利益確保のために現状動いて、そうしたサービスが当たり前というのが今なんですよね。
某大手ホールのように一切の出玉を法的範囲内で客から搾取するという方向性でやっていくホールもあるのですが、こういったホールが流行るのはお客さんがもうあまり勝つという点ではホールに出向かないというのもあります。
パチスロはもう衰退期に入っているという現状で、今後のパチスロメーカーはどのようにエンドユーザーを囲い込むかが将来的な面で考えなくてはならないというのが今後の課題なのでしょう。